広告 年収ランキング

サイバーセキュリティ企業ランキング10社!平均年収・育休・女性管理職を比較【2026年】

サイバー攻撃の高度化やクラウド利用の拡大を背景に、サイバーセキュリティ企業への転職を検討する人が増えています。しかし、同じセキュリティ業界でも、給与水準、事業内容、会社規模、育児との両立環境には大きな違いがあります。

本記事では、国内株式市場に上場し、サイバーセキュリティ関連事業を主要事業とする10社を選定しました。2026年7月25日時点で確認できる最新の有価証券報告書をもとに、平均年収、男性育児休業取得率、女性管理職比率、従業員数、平均年齢、平均勤続年数を比較します。

最初に結論をまとめると、平均年収1位はトレンドマイクロの988.8万円、女性管理職比率1位はブロードバンドセキュリティの19.2%、開示企業における男性育休取得率1位は網屋の100%でした。

調査結果の要点

  • 10社の平均年収は748.1万円、中央値は755.3万円
  • 平均年収1位はトレンドマイクロの988.8万円
  • 平均年収2位はサイバーセキュリティクラウドの812.5万円
  • 女性管理職比率の10社平均は11.4%、中央値は12.8%
  • 女性管理職比率1位はブロードバンドセキュリティの19.2%
  • 男性育休取得率を数値で開示しているのは10社中5社
  • 男性育休取得率の開示5社平均は64.4%、中央値は58.8%
  • 網屋は男性育休取得率100%、ソリトンシステムズは72.7%

ただし、平均年収は職種別の給与ではなく、各社の提出会社全体の平均です。また、男性育休取得率の「非開示」は取得者がいないことを意味しません。法律上の公表義務の対象外である場合や、有価証券報告書に数値を掲載していない場合があります。

比較条件とデータの見方

比較対象は、セキュリティ製品、認証、脆弱性診断、セキュリティ監視、コンサルティング、教育などを主要事業とする上場企業です。総合IT企業の一部門としてセキュリティ事業を行う企業は対象外としました。

  • 基準日:2026年7月25日
  • 平均年収:最新有価証券報告書の「平均年間給与」
  • 従業員数・平均年齢・勤続年数:原則として提出会社単体
  • 女性管理職比率・男性育休取得率:提出会社の開示値
  • 市場区分:基準日時点の東京証券取引所における区分
  • 非開示項目:平均値の計算から除外

平均年間給与には原則として賞与や基準外賃金が含まれますが、企業によって集計方法や単位が異なります。ソリトンシステムズは有価証券報告書の表示単位が百万円であるため、680万円として掲載しています。

決算期も統一されていません。2025年6月期、2025年12月期、2026年3月期が混在するため、完全に同一期間の比較ではなく、各社の最新開示値を横並びにした比較です。

サイバーセキュリティ上場企業10社の比較表

年収順位 企業名 市場 対象期 平均年収 女性管理職 男性育休 従業員数 平均年齢 勤続年数
1位 トレンドマイクロ プライム 2025年12月期 988.8万円 18.6% 58.8% 725人 40.3歳 9.1年
2位 サイバーセキュリティクラウド グロース 2025年12月期 812.5万円 16.7% 非開示 134人 37.6歳 2.5年
3位 セグエグループ プライム 2025年12月期 801.3万円 0.0% 対象者なし 28人 37.8歳 6.6年
4位 グローバルセキュリティエキスパート グロース 2026年3月期 769.5万円 16.7% 非開示 187人 41.0歳 4.7年
5位 FFRIセキュリティ グロース 2026年3月期 765.6万円 0.0%※ 非開示 172人 38.1歳 4.9年
6位 ブロードバンドセキュリティ スタンダード 2025年6月期 744.9万円 19.2% 非開示 239人 42.03歳 7.57年
7位 デジタルアーツ プライム 2026年3月期 699.0万円 8.6% 33.3% 279人 34.9歳 7.1年
8位 ソリトンシステムズ プライム 2025年12月期 680.0万円 16.0% 72.7% 643人 43.0歳 13.3年
9位 GMOグローバルサイン・ホールディングス プライム 2025年12月期 620.8万円 9.5% 57.1% 364人 40.8歳 9.0年
10位 網屋 グロース 2025年12月期 598.9万円 9.1% 100.0% 183人 34.0歳 5.2年

※FFRIセキュリティは、有価証券報告書に「管理職の女性労働者がいないため記載しておりません」と注記されています。本比較では実態を表すため0.0%として集計しました。

サイバーセキュリティ企業の年収は、IT企業の中でも比較的高い水準にあります。特にトレンドマイクロやグローバルセキュリティエキスパートなどは、セキュリティ分野の専門性を背景に高い給与水準となっています。

セキュリティ企業だけでなくIT上場企業全体と比較したい場合は、IT企業年収ランキングも確認しておきましょう。

合わせて読みたい

平均年収ランキングの分析

10社の平均年収は748.1万円、中央値は755.3万円でした。平均値より中央値が高いのは、網屋とGMOグローバルサイン・ホールディングスの平均年収が600万円前後である一方、トレンドマイクロが988.8万円と突出しているためです。

トレンドマイクロの平均年収は10社平均を約240.7万円、率にして約32.2%上回ります。グローバルに事業を展開する大手セキュリティベンダーであり、今回比較した国内企業のなかでは明確に高い給与水準です。

2位のサイバーセキュリティクラウドは812.5万円、3位のセグエグループは801.3万円でした。ただし、セグエグループの提出会社は従業員28人の持株会社です。グループ全体の従業員は712人であり、持株会社の管理・企画系人材を中心とした平均年収は、事業会社のエンジニアや営業職を含む平均年収と単純比較できません。

グローバルセキュリティエキスパート、FFRIセキュリティ、ブロードバンドセキュリティは744.9万~769.5万円の範囲に入り、10社の中央値に近い水準です。デジタルアーツは699万円、ソリトンシステムズは680万円ですが、いずれも職種や等級によって実際の提示年収は変わります。

有価証券報告書の平均年収には、役職者、若手社員、営業、エンジニア、管理部門などが含まれます。転職時には平均年収だけでなく、応募職種の給与レンジ、賞与比率、固定残業代の有無、評価制度、昇給実績を確認する必要があります。

女性管理職比率は、数字だけを見ても高いのか低いのか判断しづらいため、上場企業全体との比較も重要です。

2026年6月時点の集計では、上場企業の女性管理職比率の中央値は6.4%となっています。

10%を超える企業であれば、上場企業全体の中央値を大きく上回っていることになります。

男性育休取得率の比較

男性育休取得率を数値で開示している企業は、網屋、ソリトンシステムズ、トレンドマイクロ、GMOグローバルサイン・ホールディングス、デジタルアーツの5社です。

順位 企業名 男性育休取得率
1位 網屋 100.0%
2位 ソリトンシステムズ 72.7%
3位 トレンドマイクロ 58.8%
4位 GMOグローバルサイン・ホールディングス 57.1%
5位 デジタルアーツ 33.3%

開示5社の平均は64.4%、中央値は58.8%です。網屋は「当該年度中に配偶者が出産した男性労働者は全員が育児休業を取得」と説明しています。

ただし、育休取得率は対象となる男性社員の人数が少ない場合、1人の取得有無で大きく変動します。取得率だけでなく、平均取得日数、復職率、育休を取得した社員の職種、管理職の取得実績、時短勤務や在宅勤務の利用状況も確認したいところです。

「非開示」は「取得率0%」ではありません。FFRIセキュリティ、ブロードバンドセキュリティ、サイバーセキュリティクラウド、グローバルセキュリティエキスパートは、有価証券報告書で男性育休取得率を数値開示していません。セグエグループは当該年度に対象者がいなかったため、数値がありません。

女性管理職比率の比較

女性管理職比率の10社平均は11.4%、中央値は12.8%です。1位はブロードバンドセキュリティの19.2%、2位はトレンドマイクロの18.6%でした。

順位 企業名 女性管理職比率
1位 ブロードバンドセキュリティ 19.2%
2位 トレンドマイクロ 18.6%
3位 サイバーセキュリティクラウド 16.7%
3位 グローバルセキュリティエキスパート 16.7%
5位 ソリトンシステムズ 16.0%

女性管理職比率は、女性が昇進しやすい環境を考える際の一つの材料になります。一方で、管理職の定義、社員全体に占める女性比率、採用職種の構成、企業規模によって数値は変わります。比率だけで企業文化や働きやすさを断定することはできません。

FFRIセキュリティは女性管理職がいないため、有価証券報告書上は数値を記載していません。セグエグループの提出会社も0%です。将来の登用可能性を判断する場合は、女性社員比率、管理職候補者の育成施策、産休・育休後のキャリア事例もあわせて確認しましょう。

各社の特徴と比較ポイント

1.トレンドマイクロ

トレンドマイクロは、エンドポイント、クラウド、メール、ネットワークなどを横断するセキュリティ製品・サービスを世界で展開しています。単体従業員725人、連結従業員6,717人で、今回の10社では事業のグローバル性と連結規模が際立ちます。

平均年収988.8万円は10社中1位です。女性管理職比率18.6%も2位、男性育休取得率58.8%は開示5社の中央値に当たります。給与水準と女性登用の両方を重視する転職希望者にとって、有力な比較対象です。企業研究を深める場合は、トレンドマイクロの年収・転職情報も参照してください。

2.サイバーセキュリティクラウド

サイバーセキュリティクラウドは、クラウド型WAF「攻撃遮断くん」やWAF自動運用サービス「WafCharm」などを展開するセキュリティ企業です。平均年収812.5万円は2位、女性管理職比率16.7%は同率3位でした。

平均勤続年数は2.5年で10社中最短ですが、設立からの年数、事業拡大に伴う採用、組織の成長段階による影響を受けます。短いことだけを離職率の高さと結び付けるのは適切ではありません。男性育休取得率は有価証券報告書では非開示です。

3.セグエグループ

セグエグループは、ネットワークセキュリティ製品の販売、システムインテグレーション、保守、監視、セキュリティ人材育成などを手掛ける企業グループです。平均年収801.3万円は3位です。

ただし、この数値は従業員28人の持株会社を対象としています。連結従業員712人を対象にした平均年収ではありません。女性管理職比率は0%、男性育休は当該年度の対象者がいないため算出されていません。応募先が子会社の場合は、その事業会社の給与制度や福利厚生を個別に確認しましょう。

4.グローバルセキュリティエキスパート

グローバルセキュリティエキスパートは、セキュリティコンサルティング、脆弱性診断、サイバーセキュリティ教育、インシデント対応などを提供しています。平均年収は769.5万円、女性管理職比率は16.7%です。

製品メーカーというより、コンサルティングと人材育成を含む総合的な支援に強みがあります。セキュリティ診断、コンサルタント、教育講師などを志望する人にとって比較しやすい企業です。男性育休取得率は非開示となっています。

5.FFRIセキュリティ

FFRIセキュリティは、国産セキュリティ製品、マルウェア解析、ペネトレーションテスト、先端技術のセキュリティ研究などを行っています。平均年収765.6万円は5位で、10社の中央値をわずかに上回ります。

平均年齢38.1歳、平均勤続年数4.9年です。高度な研究開発や解析業務に関心があるエンジニアに向く事業構成ですが、女性管理職は0人です。男性育休取得率は公表義務の対象外として非開示です。

6.ブロードバンドセキュリティ

ブロードバンドセキュリティは、セキュリティ監査・コンサルティング、脆弱性診断、情報漏えい対策、マネージドセキュリティサービスなどを展開しています。平均年収744.9万円は10社平均に近い水準です。

女性管理職は52人中10人で、比率は19.2%。今回の10社では最も高い結果でした。平均年齢42.03歳、平均勤続年数7.57年です。男性育休取得率は有価証券報告書では非開示となっています。

7.デジタルアーツ

デジタルアーツは、Webセキュリティ「i-FILTER」、メールセキュリティ「m-FILTER」、ファイル暗号化・遠隔削除の「FinalCode」などを展開する国産セキュリティメーカーです。

平均年収は699万円で、前年度の618.3万円から増加しています。有価証券報告書では対前年度増減率13.1%と開示されています。男性育休取得率は33.3%、女性管理職比率は8.6%です。製品開発や公共・教育分野のセキュリティに関心がある人は、担当製品と職種の違いを確認するとよいでしょう。

8.ソリトンシステムズ

ソリトンシステムズは、認証・アクセス制御、情報漏えい対策、セキュアなリモートワーク環境、サイバーセキュリティ対策などの製品・クラウドサービスを開発しています。

平均年収は680万円、男性育休取得率は72.7%、女性管理職比率は16.0%です。平均勤続年数13.3年は10社中最長で、平均年齢も43.0歳と最も高くなっています。給与だけでなく、長期就業の実績や仕事と育児の両立を重視する場合に注目したい企業です。

9.GMOグローバルサイン・ホールディングス

GMOグローバルサイン・ホールディングスは、電子証明書・電子認証、電子契約、クラウドインフラ、DX支援などを展開しています。平均年収は620.8万円、男性育休取得率は57.1%、女性管理職比率は9.5%です。

平均勤続年数は9.0年で、10社平均の約7.0年を上回ります。電子認証やトラストサービスに関心がある場合は、持株会社だけでなく、GMOグローバルサインなどのグループ会社も含めて求人を確認すると選択肢が広がります。

10.網屋

網屋は、ログ管理・SIEM製品「ALog」と、クラウド型ネットワークセキュリティ「Network All Cloud」を中心に、セキュリティ製品や運用サービスを提供しています。

平均年収は598.9万円で10社中10位ですが、男性育休取得率は100%で1位です。女性管理職比率は9.1%、平均年齢は34.0歳で10社中最も若い水準でした。平均年収だけでなく、成長企業での役割や育児との両立環境も含めて評価する必要があります。

転職先を選ぶときに確認したいポイント

今回の比較では、平均年収、育休、女性管理職でそれぞれ異なる企業が1位になりました。したがって、すべての人に共通する「最も働きやすい会社」を決めることはできません。

重視する条件 比較候補 追加で確認したい情報
給与水準 トレンドマイクロ、サイバーセキュリティクラウド 職種別レンジ、賞与、昇給、固定残業代
男性育休 網屋、ソリトンシステムズ 取得日数、復職率、部署別実績
女性登用 ブロードバンドセキュリティ、トレンドマイクロ 女性社員比率、登用目標、管理職候補の育成
研究開発 FFRIセキュリティ、デジタルアーツ 研究時間、担当製品、特許・学会活動
診断・コンサル GSX、ブロードバンドセキュリティ 案件領域、稼働率、資格支援、顧客対応比率

転職判断では「会社平均」から「応募職種の実態」へ情報を絞り込むことが重要です。求人票と面接では、想定年収の内訳、配属予定部署の働き方、オンコールの有無、資格取得支援、リモートワーク、育休後の配置、評価基準を確認しましょう。

セキュリティ職は、製品開発、SOC、CSIRT、脆弱性診断、フォレンジック、コンサルティング、プリセールスなどで仕事内容が大きく異なります。同じ企業でも、必要な経験、勤務時間、緊急対応の頻度、給与レンジが変わります。

よくある質問

平均年収が高いサイバーセキュリティ企業はどこですか?

今回比較した10社では、トレンドマイクロが988.8万円で1位です。2位はサイバーセキュリティクラウドの812.5万円、3位はセグエグループの801.3万円でした。ただし、セグエグループは従業員28人の持株会社の平均値です。

平均年収は転職後にもらえる年収ですか?

いいえ。平均年間給与は、提出会社に在籍する従業員全体の平均です。年齢、等級、役職、職種、賞与などが混在しているため、転職時の提示年収とは一致しません。求人票の給与レンジとオファー条件を優先してください。

男性育休取得率が非開示なら取得者は0人ですか?

非開示と0%は異なります。公表義務の対象外である場合や、有価証券報告書に数値を掲載していない場合があります。本記事では非開示企業を平均値の計算に含めていません。

男性育休取得率100%なら育休を長期間取れますか?

取得率100%は対象者全員が取得したことを示しますが、取得日数までは分かりません。数日間の取得と数カ月間の取得は同じ「取得者」として扱われるため、平均取得日数や取得事例も確認する必要があります。

女性管理職比率が高ければ女性が働きやすい会社ですか?

女性登用の状況を測る重要な指標ですが、それだけでは判断できません。女性社員比率、勤続年数、産休・育休からの復職率、柔軟な勤務制度、男女間賃金差異などもあわせて確認しましょう。

決算期が異なる企業を比較してもよいですか?

最新状況を把握する比較としては有用ですが、完全な同一期間比較ではありません。本記事には2025年6月期、2025年12月期、2026年3月期の数値が含まれます。今後の有価証券報告書で数値が更新される可能性があります。

まとめ

サイバーセキュリティ上場企業10社の平均年収は748.1万円、中央値は755.3万円でした。平均年収はトレンドマイクロ、男性育休取得率は網屋、女性管理職比率はブロードバンドセキュリティが1位です。

一方、企業規模、職種構成、決算期、開示義務の有無が異なるため、一つの指標だけで優劣を判断するのは適切ではありません。給与を重視するのか、専門性を高めたいのか、育児と両立したいのか、管理職を目指したいのかによって、適した会社は変わります。

興味を持った企業については、最新の求人情報、職種別給与、配属部署の働き方、育休の取得日数まで調べたうえで比較しましょう。

参考資料・出典

※本記事の数値は2026年7月25日時点で確認した各社の最新開示資料に基づきます。企業による訂正開示、決算期の更新、市場区分の変更などにより、今後変わる可能性があります。

-年収ランキング