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ゲーム業界のホワイト企業ランキングTOP10【2026年】年収・残業・有給取得率を比較

ゲーム業界へ転職したいものの、「納期前は毎日遅くまで働くのではないか」「好きなゲームを仕事にしても、待遇が悪ければ続かない」と不安を感じる人は少なくありません。実際、ゲーム開発には発売日やイベント更新に向けた繁忙期があり、会社名の知名度だけで働きやすさを判断するのは危険です。

そこで本記事では、ゲーム事業を手がける企業を対象に、平均年収、月平均残業時間、有給休暇取得率、平均勤続年数を中心とした共通基準で比較しました。さらに、男性の育児休業取得率、女性管理職比率、柔軟な勤務制度や育児・学習支援、情報開示の充実度まで加え、100点満点でスコア化しています。

数値は2026年8月12日時点で確認できる有価証券報告書、各社の人的資本・サステナビリティ資料、採用ページ、厚生労働省「女性の活躍推進企業データベース」などの公式資料だけを使用しました。口コミの点数や出所が不明なまとめサイトの数値は、ランキング計算に使っていません。

結論からいうと、公開情報から待遇と働き方の両方を比較しやすく、総合点が最も高かったのは株式会社カプコンです。ただし、順位が高ければ誰にとっても最適とは限りません。年収を優先する人、残業の少なさを優先する人、長期就業を重視する人では選ぶべき企業が変わるため、後半では目的別の比較方法と求人票の確認ポイントも解説します。

なお、「ホワイト企業」は法律上の認定名称ではありません。本記事では公開された全社平均を用いて相対比較しており、個々の部署、職種、プロジェクト、雇用区分の実態を保証するものではありません。応募前には、希望配属先の勤務制度や繁忙期、固定残業代の条件まで必ず確認してください。

ゲーム業界のホワイト企業ランキングTOP10

調査条件を満たした企業を100点満点で評価した結果は次のとおりです。今回は、重要4指標のうち少なくとも3指標を同一法人の公式資料で確認できることを採用条件にしたため、根拠の薄い企業を加えて順位数を水増しせず、TOP10としました。

順位企業名対象範囲総合点平均年収月平均残業有給取得率平均勤続年数主なデータ時点
1位カプコン単体86点712万7000円11.4時間82.8%11.2年2025年度・2026年3月末
2位gumi単体77点621.2万円4.9時間83.0%6年5カ月2026年4月期
3位コロプラ単体77点623万3000円5.4時間約80%6.5年2025年9月期ほか
4位任天堂単体67点988万6405円非公表85.8%14.6年2026年3月期
5位ドリコム単体66点715万2233円16.4時間66.5%6.8年2026年3月期ほか
6位トーセ単体66点446.3万円18.0時間80%以上10.1年2025年8月期・2025年
7位サイバーエージェント単体54点817万円非公表53.1%6.5年2025年9月期
8位KLab単体48点610万8000円非公表87.32%9.0年2025年12月期ほか
9位Aiming単体47点491.1万円14.2時間非公表5.5年2025年12月期ほか
10位ケイブ単体38点約493.0万円21.2時間40.1%11.5年2025年5月期・採用ページ掲載時点

総合点の内訳は次のとおりです。非公表を0点とし、福利厚生は公式に確認できた制度だけを各2点で加算しています。点数を公開することで、何を重視すれば順位が変わるのかを追えるようにしました。

企業名年収
20点
残業
20点
有給
15点
勤続
15点
男性育休
10点
女性管理職
5点
制度
10点
開示
5点
合計
カプコン18181511838586
gumi11201551038577
コロプラ112013510310577
任天堂18015131026367
ドリコム1416115636566
トーセ4161511618566
サイバーエージェント18085848354
KLab110158434348
Aiming418051034347
ケイブ413511000538

同点の場合は、月平均残業時間が短い企業、有給取得率が高い企業、平均年収が高い企業の順で上位としています。そのため、77点のgumiとコロプラは残業時間、66点のドリコムとトーセも残業時間で順位を決めました。非公表項目は推測で補わず0点としているため、情報開示が少ない会社には不利な設計です。

表の平均年収は会社全体の平均であり、ゲームプランナー、エンジニア、デザイナー、プロデューサーなどの職種別年収ではありません。また、有価証券報告書の平均年間給与には賞与や基準外賃金が含まれるのが一般的ですが、Aimingは注記上それらを含まないため、他社と単純比較しにくい点に注意が必要です。

ランキングの評価基準と調査方法

ランキングは、収入だけでなく、時間のゆとり、休みやすさ、定着性、多様な人材が働き続けられる環境をまとめて比較するために作成しました。平均年収だけで並べると、長時間労働や休暇の取りにくさが見えません。一方、残業だけで並べると、給与水準やキャリア形成の機会を評価できません。そこで8項目に分け、合計が必ず100点になるよう配点しています。

評価項目配点点数基準
平均年収20点1,000万円以上20点、900万円以上1,000万円未満18点、800万円以上900万円未満16点、700万円以上800万円未満14点、600万円以上700万円未満11点、500万円以上600万円未満8点、500万円未満4点、非公表0点
月平均残業時間20点10時間以下20点、10時間超15時間以下18点、15時間超20時間以下16点、20時間超25時間以下13点、25時間超30時間以下10点、30時間超40時間以下5点、40時間超0点、非公表0点
有給休暇取得率15点80%以上15点、70%以上80%未満13点、60%以上70%未満11点、50%以上60%未満8点、40%以上50%未満5点、40%未満2点、非公表0点
平均勤続年数15点15年以上15点、12年以上15年未満13点、10年以上12年未満11点、7年以上10年未満8点、5年以上7年未満5点、5年未満2点、非公表0点
男性育児休業取得率10点80%以上10点、60%以上80%未満8点、40%以上60%未満6点、20%以上40%未満4点、0%超20%未満2点、0%・非公表0点
女性管理職比率5点30%以上5点、20%以上30%未満4点、10%以上20%未満3点、5%以上10%未満2点、0%超5%未満1点、非公表0点
福利厚生・勤務制度10点フレックス、リモート、時間単位有給・特別休暇、法定超の育児支援、学習支援を各2点
情報開示5点重要4指標すべてを確認できれば5点、3指標なら3点。3指標未満はランキング対象外

年収は有価証券報告書の「平均年間給与」を優先し、同じ資料に記載された平均勤続年数も採用しました。残業時間と有給取得率は、各社の人的資本データや採用データを優先し、見つからない場合に厚生労働省の公表データを参照しています。年度が完全にそろわない場合は、各項目で確認できる最新値を使い、表と個別解説に時点の違いを明記しました。

残業時間は、会社によって「所定外労働」「法定時間外労働」「正社員平均」など定義が異なります。本記事では公式資料の表記を尊重し、数値を勝手に換算していません。有給取得率も、年度、暦年、対象従業員の範囲が各社で異なります。そのため小数点以下のわずかな差よりも、公開範囲、継続的な傾向、応募職種の実態を重視して読むのが適切です。

調査対象は、家庭用ゲーム、モバイルゲーム、オンラインゲーム、ゲーム受託開発などを主要事業または重要事業として手がける34社です。純粋持株会社の連結平均と事業会社の勤務条件を混ぜないため、コナミグループ、スクウェア・エニックス・ホールディングス、バンダイナムコホールディングス、コーエーテクモホールディングス、セガサミーホールディングスは最終ランキングから除外しました。

区分調査した企業扱い
掲載カプコン、gumi、コロプラ、任天堂、ドリコム、トーセ、サイバーエージェント、KLab、Aiming、ケイブ重要4指標のうち3指標以上を同一法人の公式情報で確認
比較・保留ガンホー・オンライン・エンターテイメント、ディー・エヌ・エー、MIXI、アカツキグループ、アカツキゲームス、enish、バンク・オブ・イノベーション、マイネット、日本一ソフトウェア、日本ファルコム、マーベラス、イマジニア、ユークス、サイバーステップ、ワンダープラネット、CRI・ミドルウェア、シリコンスタジオ、エディア、メディア工房同一法人・同等定義で重要3指標をそろえられない、またはゲーム部門と全社値の対応を明確にできないため不掲載
持株会社コナミグループ、スクウェア・エニックス・ホールディングス、バンダイナムコホールディングス、コーエーテクモホールディングス、セガサミーホールディングス応募先となる事業会社の待遇と連結・持株会社の数値が一致しないため除外

サイバーエージェントはゲーム専業ではありませんが、ゲーム事業が主要セグメントの一つであり、同社単体の人的資本データがまとまっているため対象に含めました。ただし、掲載値は株式会社サイバーエージェント単体の全社平均で、Cygamesなど子会社の条件ではありません。このように多角化企業については「ゲーム事業があること」と「応募先法人の平均値であること」を分けて説明しています。

福利厚生は、制度名が公式採用ページなどで確認でき、2026年8月時点で現在の制度として案内されているものだけを加点しました。「働き方に応じて相談可能」のように対象や常設性が不明な制度は加点していません。新型コロナウイルス流行期だけの在宅勤務実績も、現在のリモート制度とはみなしません。

男性育児休業取得率が100%を超える場合があります。これは分子となる取得者に前年度以前に子どもが生まれた従業員が含まれるなど、公表ルール上の集計期間差によるもので、誤記とは限りません。本ランキングでは100%超も「80%以上」の最高区分として10点にそろえ、超過分を追加評価していません。

主要な公的出典:厚生労働省 女性の活躍推進企業データベース同オープンデータ(いずれも2026年8月12日確認)

ゲーム業界のホワイト企業ランキング上位10社

ここからは、ランキング上位10社について、ゲーム事業の特徴、評価に使った数値、制度面の強み、読み取る際の注意点を解説します。会社全体の平均と、実際に応募する職種・配属先の条件は別物なので、順位だけで応募先を決めず、自分の優先順位と照らし合わせてください。

1位:株式会社カプコン

カプコンは、「モンスターハンター」「バイオハザード」「ストリートファイター」などの世界的IPを持つ大手ゲーム会社です。2026年3月末時点の単体平均年収は985.2万円、平均勤続年数は11.2年で、報酬と定着性の両方が高水準でした。法定時間外労働は月11.4時間、有給取得率は82.8%で、男性育児休業取得率79.7%、女性管理職比率11.8%も開示しています。テレワーク支援、特別休暇、事業所内保育所「カプコン塾」、研修制度も加点し、合計86点で首位です。開発職はタイトルの工程で繁忙度が変わるため、選考時には希望チームの直近実績を確認するとよいでしょう。世界向けの大規模開発に挑戦しつつ、報酬と休暇のバランスも重視したい経験者に向いています。

公式出典:カプコン 2026年3月期有価証券報告書カプコン統合報告書2025 人材データHuman Capital Initiatives

2位:株式会社gumi

gumiはモバイルオンラインゲームの企画・開発・運営に加え、ブロックチェーン関連事業も展開する企業です。2026年4月期の単体平均年収は621.2万円、平均勤続年数は6年5カ月でした。月平均時間外労働4.9時間、有給取得率83.0%と時間面の指標が非常に強く、男性育児休業取得率150.0%、女性管理職比率10.8%も公式資料で確認できます。フレックスタイム、各種特別休暇、育児支援、学習支援を評価して77点です。ただし、運営型タイトルはイベントや障害対応が発生しやすいため、平均値だけでなく担当タイトルの更新頻度やオンコールの有無も質問しましょう。モバイルゲームの運営経験を生かしながら、日常の労働時間を抑えたい人に注目しやすい企業です。

公式出典:gumi 有価証券報告書gumi 福利厚生・制度

3位:株式会社コロプラ

コロプラはスマートフォン向けゲームを中心に、コンシューマーゲームやXR領域にも取り組む会社です。2025年9月期の単体平均年収は681.8万円、平均勤続年数は6.5年でした。厚生労働省データの月平均残業は5.4時間、会社発信の有給取得率は約80%、男性育児休業取得率は87.5%、女性管理職比率は13.4%です。有給の「約80%」は境界値を厳格に扱い、80%以上の15点ではなく70%以上の13点で計算しました。フレックス、ハイブリッド勤務、時間単位有給、育児支援、研修の5区分がそろい77点です。働く場所のルールは職種ごとに確認してください。柔軟な制度と短い残業時間の両方を重視し、複数のゲーム領域に関わりたい人と相性があります。

公式出典:コロプラ 有価証券報告書コロプラ 人的資本データ働き方を支える制度生活を支える制度

4位:任天堂株式会社

任天堂はハードとソフトを一体で開発し、世界市場へ「マリオ」「ゼルダの伝説」などのIPを届ける企業です。2026年3月期の単体平均年収は982万円、平均勤続年数は14.6年、有給取得率は85.8%、男性育児休業取得率は82.6%と、長期就業と休暇の指標が際立ちます。女性管理職比率は最新の有価証券報告書ベースで5.8%です。フレックスタイム、特別休暇、研修制度を加点しました。一方、比較可能な月平均残業時間を確認できなかったため0点となり、総合67点です。原則としてオフィス勤務を基本とする案内もあるため、完全リモートを希望する人は条件を慎重に確認しましょう。長期的に専門性を磨き、ハードとソフトを横断するものづくりへ関わりたい人に適しています。

公式出典:任天堂 働く環境・制度任天堂 ESGデータ 社会任天堂 有価証券報告書

5位:株式会社ドリコム

ドリコムはゲーム事業に加え、出版・映像領域へIPを展開する企業です。2026年3月期の単体平均年収は761.8万円、平均勤続年数は6.8年で、ランキング内では給与水準が比較的高い会社です。厚生労働省の最新公表値では、月平均残業16.4時間、有給取得率66.5%、男性育児休業取得率40.0%、女性管理職比率11.9%でした。条件付きのリモートワーク、リフレッシュ休暇などの特別休暇、学習・成長支援を加点し66点です。IP開発、ゲーム運営、出版では仕事のサイクルが異なるため、全社平均ではなく応募ポジションの繁忙期と出社頻度を面接で確認する必要があります。ゲームに限らず、IPを複数メディアへ広げる仕事へ挑戦したい人に向いた選択肢です。

公式出典:ドリコム 有価証券報告書ドリコム 働く環境・福利厚生厚生労働省 女性の活躍推進企業データベース

6位:株式会社トーセ

トーセは多数のゲームメーカーから開発を受託する、ゲームソフト・モバイルコンテンツの開発会社です。2025年8月期の単体平均年収は446.3万円、平均勤続年数は10.1年でした。採用情報では月平均残業18.0時間、有給取得率80%以上、男性育児休業取得率50%を公表し、有給の平均取得日数は14.4日です。女性管理職比率は3.4%でした。開発職のフレックス、在宅勤務許可、特別休暇、eラーニングなどを評価して66点です。給与点は低い一方、勤続と休暇が強みです。受託開発は案件ごとの差が大きいため、常駐の有無、配属変更、クライアント都合のスケジュールも確認しましょう。幅広いメーカーやジャンルの開発経験を積み、長く技術を磨きたい人は検討しやすいでしょう。

公式出典:トーセ 有価証券報告書数字で見るトーセ福利厚生・制度

7位:株式会社サイバーエージェント

サイバーエージェントはメディア、インターネット広告、ゲームなどを展開し、ゲーム事業を主要セグメントの一つとする企業です。2025年9月期の同社単体平均年収は913.8万円、平均勤続年数は6.5年、有給取得率は53.1%でした。男性育児休業取得率60.7%、女性管理職比率28.5%、リモート利用率96.2%も開示しています。休暇、育児、能力開発の制度を含め54点です。ただし、月平均残業は比較できる形で非公表のため0点としました。数値はサイバーエージェント単体の全社値であり、Cygamesなどゲーム子会社の待遇ではない点を必ず区別してください。ゲームとメディア、広告の知見を横断し、変化の速い事業環境で成長したい人に向いています。

公式出典:サイバーエージェント 人的資本データ

8位:KLab株式会社

KLabはモバイルオンラインゲームを中心に、IPを活用したタイトルの開発・運営を行う会社です。2025年12月期の単体平均年収は681.4万円、平均勤続年数は9.0年でした。採用ページ掲載値の有給取得率は87.32%と高水準で、女性管理職比率は13.3%です。男性育児休業取得率は公式の数値を確認できるものの、30%という値の対象年度が2021年と古いため、現状を示す材料としては慎重に見る必要があります。長期勤続休暇と学習支援を加点し48点です。月平均残業を比較可能な形で確認できず0点としており、選考時の確認が順位以上に重要になります。IPゲームの継続運営に携わりながら、休暇取得のしやすさを重視したい人は確認候補にできます。

公式出典:KLab 有価証券報告書KLab 採用情報KLab 制度・福利厚生数字で見るKLab

9位:株式会社Aiming

AimingはスマートフォンやPC向けオンラインゲームの企画、開発、運営を行う企業です。2025年12月期の単体平均年間給与は491.1万円、平均勤続年数は5.5年、女性管理職比率は15.4%、男性育児休業取得率は100%でした。厚生労働省データの月平均残業は14.2時間です。フレックスとリフレッシュ休暇などを加点しましたが、有給取得率は比較可能な公式値を確認できず0点で、合計47点です。なお、有価証券報告書の平均年間給与は賞与および基準外賃金を含まないとの注記があり、他社の平均年収より低く見えやすいため、求人の提示年収レンジと内訳を優先して判断してください。オンラインゲームの開発・運営経験を生かし、柔軟な勤務時間を重視する人に合う可能性があります。

公式出典:Aiming 有価証券報告書Aiming 採用情報厚生労働省 女性の活躍推進企業データベース

10位:株式会社ケイブ

ケイブはシューティングゲームで知られ、現在はゲームを含む複数事業を展開する企業です。直近の通期有価証券報告書で確認できる単体平均年収は約493.0万円、平均勤続年数は11.5年でした。採用ページでは直近1年間の月平均残業21.2時間、有給取得率40.1%を掲載しています。重要4指標がそろうため情報開示点は満点ですが、現在有効な制度として確認できる福利厚生5区分、男性育児休業取得率、女性管理職比率は加点できず、合計38点です。単体従業員数が42人と小規模なため、数人の入退社や取得状況で平均が動きやすい点にも留意しましょう。少人数組織で裁量を持ちたい人は、担当範囲と事業の安定性を確認したうえで検討するとよいでしょう。

公式出典:ケイブ IR情報数字で見るケイブ

上位企業には、重要指標を継続的に開示しているという共通点があります。とはいえ、開示が多い企業ほどスコアを得やすい仕組みなので、順位は「実際の働きやすさの断定」ではなく、「公開情報から安心材料をどの程度確認できるか」を含む比較です。非公表が多い会社でも、選考で具体的な情報を得られれば候補から外す必要はありません。

https://www.careertenshock.com/category/company/it-company

目的別に見るゲーム業界のおすすめ企業

総合順位は複数の条件をまとめた結果です。自分にとって重要な条件が明確なら、総合点よりも個別指標を見たほうが転職先を選びやすくなります。ここでは、掲載10社を年収、残業、有給、勤続年数の4つの目的に分けて比較します。

平均年収が高いゲーム会社

平均年収を重視するなら、カプコン、任天堂、サイバーエージェントが900万円を超えています。とくにカプコンと任天堂は約1,000万円で、上場ゲーム関連企業の中でも高い水準です。ただし、平均には管理職や勤続年数の長い社員が含まれます。若手採用の提示額、専門職の等級、賞与比率、固定残業代の有無を見なければ、入社時の手取りは判断できません。

順位企業名平均年収確認ポイント
1位カプコン985.2万円2026年3月末の単体平均
2位任天堂982万円2026年3月期の単体平均
3位サイバーエージェント913.8万円ゲーム部門限定ではなく単体全社平均
4位ドリコム761.8万円2026年3月期の単体平均
5位コロプラ681.8万円2025年9月期の単体平均

専門性の高いエンジニア、テクニカルアーティスト、データアナリスト、プロデューサーは、全社平均より高い個別オファーを得られる可能性があります。反対に、未経験職種やアシスタント職では平均を下回るのが自然です。「平均年収が高い会社」ではなく、「自分の職種・経験年数に対する上限と下限が明確な会社」を探しましょう。

残業時間が少ないゲーム会社

月平均残業を公式値で確認できた企業では、gumiが4.9時間、コロプラが5.4時間で10時間を下回りました。カプコンは11.4時間、Aimingは14.2時間、ドリコムは16.4時間です。いずれも全社平均なので、リリース直前の開発チームやライブ運営の担当者が常に同じ時間で働けるという意味ではありません。

順位企業名月平均残業注意点
1位gumi4.9時間2026年4月期の単体値
2位コロプラ5.4時間厚生労働省データの公表値
3位カプコン11.4時間法定時間外労働の単体値
4位Aiming14.2時間厚生労働省データの公表値
5位ドリコム16.4時間厚生労働省データの公表値

残業の少なさを確かめる質問として有効なのは、「配属予定部署の通常月と繁忙月の平均」「直近タイトルで45時間を超えた人数」「障害対応や深夜リリースの当番」「代休の取得方法」です。単に「残業は多いですか」と聞くより、時期と部署を絞ると具体的な回答を得やすくなります。

有給休暇を取得しやすいゲーム会社

有給取得率では、KLabの87.32%、任天堂の85.8%、gumiの83.0%、カプコンの82.8%が80%を超えています。トーセも80%以上を公表しています。取得率が高ければ休暇制度が実際に利用されている可能性は高まりますが、希望日に取れるか、長期休暇にまとめられるか、リリース前に制限があるかまでは分かりません。

順位企業名有給取得率データの読み方
1位KLab87.32%採用ページ掲載値
2位任天堂85.8%2026年3月期
3位gumi83.0%2026年4月期
4位カプコン82.8%2025年3月期
5位トーセ80%以上2025年の採用データ

年間付与日数が同じでも、時間単位有給、半日休暇、リフレッシュ休暇がある会社は、通院や家庭事情に対応しやすくなります。制度の有無だけでなく、取得単位、申請期限、理由の申告が必要か、試用期間中も利用できるかまで求人票や就業規則で確かめることが大切です。

長く働きやすいゲーム会社

平均勤続年数は、任天堂が14.6年で最長です。ケイブ11.5年、カプコン11.2年、トーセ10.1年、KLab9.0年と続きます。勤続年数が長い会社は、長期的なキャリアを築く制度や雇用の安定性がある可能性を示しますが、会社の設立年や中途採用比率にも左右されます。若い会社は働きにくくなくても平均勤続が短くなりやすいため、絶対評価には向きません。

順位企業名平均勤続年数補足
1位任天堂14.6年単体・2026年3月末
2位ケイブ11.5年単体・2025年5月末
3位カプコン11.2年単体・2026年3月末
4位トーセ10.1年単体・2025年8月末
5位KLab9.0年単体・2025年12月末

定着性を見るなら、平均勤続年数と平均年齢を組み合わせて考えましょう。さらに、過去3年の中途採用者定着率、職種別の退職理由、管理職への昇進以外の専門職キャリアがあるかを確認すると、自分が5年後、10年後も働ける環境かを判断しやすくなります。

ランキングを見たあとに求人を比較するなら、希望条件を整理できる転職サービスを活用すると効率的です。公開求人だけで判断せず、配属候補や選考で確認すべき項目も含めて相談してみましょう。

ゲーム業界でホワイト企業を見極めるポイント

公開データが良好でも、入社後の働き方は契約条件と配属先で変わります。とくにゲーム業界は、開発方式、運営の有無、タイトルのフェーズによって負荷のかかり方が違います。求人票と面接では、次の5点を具体的に確認してください。

固定残業代と裁量労働制の条件を確認する

求人票の年収が高く見えても、月30時間や45時間分の固定残業代が含まれていれば、基本給は想像より低い場合があります。固定残業代は、対象時間、金額、超過分の追加支給が明示されているかを確認しましょう。「年俸制だから残業代は出ない」という説明だけでは不十分です。深夜、休日、法定時間外の扱いも分けて確認する必要があります。

専門業務型裁量労働制が適用される職種では、実際に働いた時間ではなく、あらかじめ定めた時間を働いたものとみなす場合があります。制度そのものだけでホワイト・ブラックは決まりませんが、適用職種、みなし時間、健康確保措置、本人同意、制度から外れる選択肢を確認することが重要です。オファー面談では、基本給、固定残業代、賞与、各種手当を分けた書面を依頼しましょう。

開発終盤の繁忙期と平均残業時間を分けて考える

月平均残業10時間という数字でも、毎月ほぼ10時間なのか、通常月はゼロに近く発売前の1カ月だけ大幅に増えるのかで生活への影響は異なります。家庭用ゲームではマスターアップ前、運営型ゲームでは大型アップデート、周年イベント、障害発生時に負荷が集中しやすい傾向があります。

面接では、年間平均だけでなく、通常月と繁忙月の中央値・最大値、繁忙期が年間何回あるか、休日出勤後に代休を取れるかを聞きましょう。残業削減の仕組みとして、プロジェクト管理のレビュー、工数超過のアラート、リリース判定、外部委託の活用があるかも判断材料になります。具体的な運用を説明できる企業ほど、労働時間を管理している可能性が高いと考えられます。

自社開発・受託開発・運営型で働き方が違う

自社開発では企画から運営まで一貫して関われる一方、売上責任やリリース判断の影響を直接受けます。受託開発では複数ジャンルや大手タイトルの経験を積みやすい反面、納期や仕様変更が発注元に左右されることがあります。運営型ゲームはユーザーの反応を継続的に改善へ生かせますが、イベント更新や障害対応の当番が発生する場合があります。

どの形態が優れているかではなく、自分が許容できる変動と得たい経験が一致するかが重要です。受託なら常駐比率と案件間の待機時の扱い、運営型なら夜間・休日対応と補償、自社開発なら開発中止時の配属方針を確認しましょう。同じ会社でも新規開発チームと長期運営チームでは働き方が大きく異なります。

親会社ではなく応募先法人の待遇を見る

ゲーム業界には持株会社、事業会社、開発子会社、販売会社が同じグループに属する例が多くあります。親会社の平均年収が高くても、応募先が子会社なら給与テーブル、退職金、住宅手当、勤務時間は別です。逆に、グループ共通の福利厚生を利用できるケースもあるため、法人名と適用制度を照合しましょう。

求人票では雇用主の正式名称、勤務地、出向の可能性、評価者、給与の支払法人を確認します。「グループ平均」「連結従業員」という表現は、応募先単体の実態を示さないことがあります。本ランキングで純粋持株会社を除外し、原則として単体数値を使ったのも、この混同を避けるためです。

平均年収だけでなく職種別の提示年収を確認する

平均年収は企業比較の入口として便利ですが、自分が受け取る金額ではありません。ゲームプランナー、クライアントエンジニア、サーバーエンジニア、3Dデザイナー、シナリオライターでは市場相場が異なり、同じ職種でもリード経験や使用ツール、担当した売上規模で評価が変わります。

応募前に、求人の年収レンジ、どの経験で上限に近づくか、試用期間中の減額、賞与の算定方法、昇給時期を確認しましょう。複数社から内定を得た場合は、初年度年収だけでなく、基本給、想定残業、賞与の変動幅、退職金や企業年金、在宅勤務に伴う費用を含めて比較すると、実質的な待遇差が見えます。

ゲーム業界への転職を成功させる方法

ホワイト企業は応募者からの人気も高く、単にゲームが好きという理由だけでは選考を通過しにくい傾向があります。企業が求めているのは、ユーザー体験や事業成果にどう貢献できるかを説明できる人です。応募数を増やす前に、経験を職種別に整理し、比較可能な形にしましょう。

経験とスキルを職種別に棚卸しする

まず、担当職種、プロジェクト規模、開発期間、使用技術、役割、成果を時系列で整理します。エンジニアならUnityやUnreal Engine、C++、C#、クラウド、負荷対策など、デザイナーなら2D・3D、モデリング、リギング、UI、制作ツールなど、職種ごとに採用側が検索する語句を明確にしましょう。

成果は「開発に参加した」だけでなく、起動時間を何秒短縮した、クラッシュ率を何%改善した、制作工程を何日短縮したなど、自分の行動と変化を結びつけます。守秘義務で数値を出せない場合は、規模を範囲で示したり、課題、施策、結果の順で説明したりすれば、再現性のある能力を伝えられます。

ポートフォリオと担当実績を具体化する

クリエイティブ職や開発職では、ポートフォリオの完成度が書類選考を大きく左右します。作品画像だけでなく、制作目的、担当範囲、制作期間、使用ツール、チーム人数、工夫した点を添えましょう。共同制作物では、自分が作った部分と他メンバーの成果を明確に分ける必要があります。

公開できない商用タイトルを扱った場合は、会社のガイドラインに従い、一般公開済みの情報だけを使います。代替として、個人制作、技術検証、再現サンプルを用意する方法があります。採用担当者が短時間で強みを理解できるよう、応募職種に関係する作品を先に置き、古い作品や説明のない大量の画像は整理しましょう。

複数企業の求人条件を比較する

1社だけを見ると、提示された条件が業界内で良いのか判断できません。少なくとも3社程度について、基本給、賞与、固定残業、出社日数、フレックスのコアタイム、休日対応、評価制度を同じ表にして比較しましょう。総合ランキングの順位が低くても、自分の職種の提示額や配属チームの残業が良ければ、有力な選択肢になります。

選考の進行時期もそろえると、内定承諾を急がされて比較できない事態を防げます。求人票に書かれていない条件は、面接で聞いた回答を記録し、最終的には労働条件通知書で確認してください。口頭説明と書面が違う場合は、承諾前に人事へ照会しましょう。

非公開求人と配属先の情報を確認する

ゲーム会社では、新規タイトルや未発表プロジェクトの採用を一般公開しないことがあります。転職エージェントを使うと、非公開求人のほか、配属候補、選考で重視される経験、過去の提示年収などを確認できる場合があります。ただし、担当者の説明も最終決定ではないため、企業との選考で裏付けを取ることが必要です。

エージェントには「ホワイト企業を紹介してほしい」とだけ伝えず、月残業20時間以内、週2日以上の在宅可、年収650万円以上、運営当番なしなど、優先順位と許容範囲を具体化して伝えましょう。条件が競合する場合は、絶対に譲れない条件を2つ程度に絞ると、紹介精度が上がります。

希望条件の整理や非公開求人の確認を一人で進めにくい場合は、ゲーム・IT職種の転職支援を利用する方法があります。複数社の条件を同じ基準で比較し、内定承諾前までに不明点をなくしましょう。

ゲーム業界のホワイト企業に関するよくある質問

最後に、ゲーム業界の働き方やランキングの読み方について、転職希望者から出やすい疑問に回答します。企業の公開値は有力な材料ですが、職場を断定するものではないという前提で活用してください。

ゲーム業界はブラック企業が多いですか

ゲーム業界全体を一括してブラックと判断することはできません。発売日やイベント更新があるため繁忙期が生じる会社はありますが、工程管理、残業抑制、代休、フレックス、リモート勤務を整備している会社もあります。本ランキングでも月平均残業が10時間以下の企業や、有給取得率が80%を超える企業を確認できました。

重要なのは、業界イメージではなく応募先法人と配属予定部署の事実を見ることです。残業代未払い、恒常的な長時間労働、休暇取得への不利益な扱いなどがある場合は避けるべきですが、求人票、公式データ、面接回答、労働条件通知書を組み合わせればリスクを下げられます。

ゲーム業界で年収が高い職種は何ですか

一般に、事業責任を持つプロデューサーやディレクター、高度な専門性を持つエンジニア、テクニカルアーティスト、データ・AI人材、マネジメント職は高い年収を提示されやすい傾向があります。ただし、職種名だけで決まるのではなく、ヒットタイトルへの貢献、チーム規模、売上責任、海外展開、希少技術などが評価されます。

同じエンジニアでも、実装担当と技術選定・組織設計を担うリードではレンジが違います。企業平均ではなく、求人票の職種別レンジと等級要件を確認し、自分の実績がどの等級に当たるかを選考で質問してください。

未経験でもホワイト企業へ転職できますか

可能ですが、人気企業ほど実務経験者との競争になるため、未経験のまま応募するだけでは難易度が高くなります。エンジニアなら小規模ゲームやツールを完成させる、デザイナーなら応募職種に合う作品をそろえる、プランナーなら仕様書や分析資料を作るなど、仕事に近い成果物が必要です。

完全未経験にこだわらず、現在の経験を隣接職種へ移す方法もあります。Webエンジニアのサーバー運用、映像業界の3DCG、広告運用のデータ分析、カスタマーサポートのユーザー対応などはゲーム事業で生かせる場合があります。研修の有無だけでなく、未経験者の配属実績と育成期間を確認しましょう。

大手ゲーム会社なら必ず働きやすいですか

大手であることは、制度、報酬、教育、事業の安定性を期待できる材料ですが、必ず働きやすいとは限りません。組織が大きいほど部署差があり、人気IPの大型プロジェクトでは高い品質と厳しい日程が求められることもあります。一方、中小企業でも意思決定が速く、裁量や柔軟な働き方を得られる場合があります。

企業規模より、配属先の上司、チーム人数、開発工程、評価制度、自分の生活条件との相性を重視しましょう。大手の平均値をそのまま自分の部署へ当てはめず、職種別・事業所別の実態を確認することが大切です。

ランキングにない非上場企業は避けるべきですか

避ける必要はありません。非上場企業は有価証券報告書の提出義務がなく、平均年収や勤続年数を公表していないことが多いため、データ型ランキングでは不利になります。情報が少ないことと、職場環境が悪いことは同じではありません。

非上場企業を検討する場合は、求人票の賃金内訳、月平均残業、直近の離職状況、有給の平均取得日数、育児休業の実績、資金調達や主要取引先を選考で確認しましょう。質問に対して具体的な対象期間や人数を示して答えるかも、情報開示姿勢を見極める材料になります。

ゲーム業界のホワイト企業ランキングまとめ

2026年8月時点の公式データを共通基準で比較した結果、ゲーム業界のホワイト企業ランキング1位はカプコン、2位はgumi、3位はコロプラとなりました。カプコンは平均年収985万2,000円に加え、残業11.4時間、有給取得率82.8%、平均勤続年数11.2年と主要指標のバランスが良く、情報開示と制度面も含めて86点を獲得しています。

残業の少なさではgumiとコロプラ、有給取得率ではKLab、任天堂、gumi、カプコン、長期就業では任天堂が目立ちました。総合順位が同じでも強みは異なるため、年収、時間、休暇、キャリアのうち、自分が譲れない条件を決めてから比較することが重要です。

ランキングは応募先を絞る入口であり、最終判断は配属予定部署の条件と労働条件通知書で行うのが基本です。全社平均だけでは、繁忙月、固定残業、裁量労働、夜間対応、出社頻度までは分かりません。面接とオファー面談で具体的に確認し、回答を書面に残しましょう。

また、非公表項目を0点にしたため、順位には情報開示の差も反映されています。ランキング外の企業や非上場企業でも、自分の職種に合う待遇とチーム環境を確認できれば、有力な転職先になり得ます。複数求人を同じ項目で比較し、ポートフォリオと実績を整えたうえで選考へ進むことが、納得できるゲーム業界転職への近道です。

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