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【2026年最新】SIerのホワイト企業ランキング30社|年収・残業・有給取得率を徹底比較

「SIerへ転職したいが、残業が少なく年収も高い会社はどこ?」「大手SIerなら、どこでもホワイト企業なの?」と悩む人は多いでしょう。

結論からいうと、2026年版の本ランキングでは、日鉄ソリューションズ、野村総合研究所、ビジネスエンジニアリングが上位3社となりました。ただし、SIerの働きやすさは会社名だけで決まらず、配属部門、担当顧客、プロジェクトの工程、障害対応の有無によって大きく変わります。

そこで本記事では、企業の公式サイト、有価証券報告書、統合報告書、サステナビリティデータ、採用情報を調査し、SIer30社を「平均年収」「月平均残業時間」「有給休暇取得率」「年間休日」「平均勤続年数」で比較しました。口コミ点数や印象だけで順位を決めず、確認できる公開値のみを採点しています。

この記事でわかること

  • 2026年版・SIerのホワイト企業ランキング30社
  • 平均年収、残業、有給取得率、年間休日、勤続年数の比較
  • ランキングの採点基準と、非公表データの扱い
  • メーカー系・ユーザー系・独立系SIerの違い
  • ホワイトSIerへ転職するための企業研究・面接対策

IT業界全体も比較したい人は、IT業界のホワイト企業ランキングTOP50もあわせて確認してください。

SIerのホワイト企業ランキング30社【2026年版】

2026年8月15日時点で確認できた最新の公式データを採点した結果、1位は日鉄ソリューションズ、2位は野村総合研究所、3位はビジネスエンジニアリングでした。

上位企業に共通するのは、単に残業が少ないだけでなく、年収・休暇・勤続年数の複数指標が高水準であることです。一方、公開項目が3項目の企業にはデータ充足度補正を掛けており、非公表を0点にはしていません。

順位企業名総合点平均年収月平均残業有給取得率年間休日平均勤続主な年度・範囲
1位日鉄ソリューションズ88.0点/A936.0万円9.0時間75.5%※算定126日12.6年2024~2026・単体
人材データ採用情報
2位野村総合研究所85.5点/A1,332.6万円5.1時間※173.4%13.7年2025~2026・単体
労働安全衛生データ有価証券報告書
3位ビジネスエンジニアリング83.4点/A914.9万円6.0時間※277.7%11.1年2025・単体
ESGデータ集
4位電通総研82.3点/A1,125.0万円5.2時間※363.4%10.7年2025・単体
サステナビリティデータ
5位都築電気82.3点/A940.0万円16.6時間85.5%17.9年労務2022・給与等2026、単体
統合報告書2023IR資料
6位BIPROGY81.3点/A846.2万円16.6時間85.7%20.8年2024・単体
統合報告書2025
7位日立システムズパワーサービス79.8点/B15.6時間79.6%※算定126日20.1年2024・単体
数字で見る会社
8位コムチュア79.2点/B659.0万円8.8時間80.6%125日2024・単体
非財務データ採用FAQ
9位伊藤忠テクノソリューションズ79.2点/B1,090.1万円12.0時間67.2%12.8年2024・単体
数字で見るCTC
10位オービック78.1点/B1,129.0万円25.0時間89.0%12.9年2025~2026・単体
人的資本データIR資料
11位ネットワンシステムズ73.9点/B830.3万円13.0時間※470.0%9.8年2023・一部主要グループ
サステナビリティ報告書
12位TIS73.9点/B806.7万円14.0時間66.0%14.4年2025・指標により範囲差
非財務データ
13位シーイーシー73.0点/B640.0万円19.1時間82.0%124日12.7年2024~2026・単体
採用データ有価証券報告書
14位日立社会情報サービス72.2点/B23.3時間77.5%※算定126日16.0年2025~2026・単体
数字で見る会社福利厚生
15位SCSK71.8点/B787.7万円22.0時間89.4%17.2年2025・単体
非財務データIR資料
16位JFEシステムズ71.8点/B838.0万円21.1時間74.5%19.3年2024・単体
サステナビリティデータ
17位NEC71.8点/B993.9万円23.8時間65.1%17.3年2025・単体
ESGデータ集
18位NCD69.7点/C647.7万円14.9時間79.5%10.6年2025・単体
非財務データ
19位NSD68.4点/C751.0万円17.8時間123日14.9年2025・単体
サステナビリティ募集要項
20位システムリサーチ68.0点/C548.0万円14.0時間81.7%124日7.9年2025~2026・単体
IR資料公式求人
21位システナ67.6点/C519.5万円9.7時間81.9%6.3年2025~2026・単体
採用FAQ有価証券報告書
22位NTTドコモソリューションズ66.7点/C20.7時間89.5%※算定19.1年2024・単体
数字で見る会社募集要項
23位SHIFT66.5点/C684.9万円7.2時間77.3%3.2年2025・単体
ESGデータ
24位日本ビジネスシステムズ66.5点/C641.8万円8.5時間66.7%7.7年2025・単体
統合報告書データ
25位DTS64.4点/C658.7万円22.2時間75.7%15.1年2025~2026・単体
働き方データ有価証券報告書
26位日立ソリューションズ64.1点/C22.8時間71.7%※算定126日2024~2025・単体
採用FAQサステナビリティ資料
27位富士ソフト62.3点/C640.0万円23.4時間72.3%10.0年2024・単体
非財務データ有価証券報告書
28位三菱UFJインフォメーションテクノロジー61.6点/C913.0万円28.5時間※475.6%2025・単体
数字で見るMUIT
29位アイ・エス・ビー57.0点/D611.3万円26.0時間75.0%11.3年2025・単体
採用FAQIR資料
30位クレスコ55.3点/D671.3万円74.1%11.9年2025~2026・単体
有価証券報告書働き方改革

※1 野村総合研究所の5.1時間は、法定労働時間(週40時間)を超える時間。公式注記によると、裁量労働制・管理監督者ではない一部社員が主な集計対象です。
※2 ビジネスエンジニアリングの6.0時間は「実労働時間(法定休日を除く)-法定労働時間」で算出された数値です。
※3 電通総研は法定外残業5.2時間を採点。1日7時間の所定労働時間を超えた「所定外残業」は27.7時間です。
※4 ネットワンシステムズと三菱UFJインフォメーションテクノロジーは法定外労働時間。各社で集計定義が異なるため、小数点単位の優劣ではなく目安として比較してください。
※算定:会社が公表する平均取得日数を、同社が公表する付与日数で割って算出。日鉄ソリューションズ15.1日÷20日、日立システムズパワーサービス19.1日÷24日、日立社会情報サービス18.6日÷24日、NTTドコモソリューションズ17.9日÷20日、日立ソリューションズ17.2日÷24日。

ランキングの調査方法・採点基準

本ランキングでは、ホワイト企業を「残業が少ない会社」だけで定義していません。待遇、休みやすさ、休日数、長期就業のしやすさを複数の定量指標で評価しています。

評価した5項目と配点

評価項目配点主な考え方
平均年収25点1,000万円以上を満点。500万円未満まで段階評価
月平均残業時間30点10時間以下を満点。40時間超は0点
有給休暇取得率25点90%以上を満点。40%未満まで段階評価
年間休日10点130日以上を満点。115日未満は0点
平均勤続年数10点20年以上を満点。5年未満は0点

非公表データを0点にしない理由

非上場の大手SIerやグループ子会社では、平均年収を公表していないケースが珍しくありません。非公表を0点にすると、実際の働きやすさではなく「上場しているか」「情報開示義務があるか」で順位が決まってしまいます。

そのため、最低3項目を確認できる会社だけを対象にし、公開済み項目の得点率を100点換算したうえで、データ充足度補正を掛けました。

  • 5項目開示:補正1.00
  • 4項目開示:補正0.95
  • 3項目開示:補正0.85

さらに、年収・残業・有給の主要3指標から2項目以上を確認でき、残業または有給のどちらかを確認できる企業に限定しています。総合評価はAが80点以上、Bが70点以上、Cが60点以上、Dが50点以上、Eが50点未満です。

同点時の順位

同点の場合は、①残業・有給・年間休日の働きやすさ小計、②開示項目数、③平均年収、④データの新しさの順で順位を決定しています。

重要な注意点

「法定外残業」と「所定外残業」は同じではありません。所定労働時間が7時間の会社では、7時間を超え8時間以内の勤務も所定外残業に含まれますが、法定外残業には含まれません。また、単体と連結、正社員のみと全従業員など対象範囲も異なります。表の数値は公式開示を横断比較するための目安であり、厳密に同一条件の比較ではありません。

より広い業界横断比較は、ホワイト企業ランキング総合で確認できます。

SIerのホワイト企業ランキング上位10社を解説

1位:日鉄ソリューションズ|年収と休暇のバランスが高水準

日鉄ソリューションズは、製造・金融・流通・通信・公共など幅広い顧客にITソリューションを提供する大手SIerです。平均年収936.0万円、月平均時間外労働9.0時間、年間休日126日がそろい、5項目を確認できた企業の中で最高得点となりました。

平均有給取得日数15.1日を年20日の付与日数で割ると75.5%です。高年収だけでなく、休日と労働時間も含めてバランスを取りたい人に有力な候補です。ただし、大規模基幹システムではリリース前や障害対応で負荷が上がる可能性があるため、応募時は配属予定部門の繁忙期と夜間・休日対応を確認しましょう。

2位:野村総合研究所|平均年収1,300万円超が最大の魅力

野村総合研究所は、コンサルティングとITソリューションを一体で提供する国内有数の高収益企業です。平均年収は1,332.6万円で、今回の30社では最高水準。有給取得率も73.4%です。

一方、月平均5.1時間は週40時間を超える法定外労働であり、公式注記では集計対象が主に裁量労働制適用外の社員とされています。「NRIは全社員が月5.1時間しか残業しない」という意味ではありません。高年収と成長機会を得やすい反面、プロジェクト責任や要求水準も高いため、実際の働き方は職種別に確認する必要があります。

3位:ビジネスエンジニアリング|ERP・製造DXに強い高待遇SIer

ビジネスエンジニアリングは、ERP「mcframe」やSAPを軸に、製造業の業務改革・DXを支援する企業です。平均年収914.9万円、有給取得率77.7%、平均勤続年数11.1年と、待遇と定着の両面で高得点でした。

月平均時間外労働6.0時間は法定労働時間との差を使った公式算定値です。製造業の業務知識、ERP導入、会計・生産管理などの経験がある人は専門性を生かしやすいでしょう。大手総合SIerより採用枠が限られやすいため、求人が出たときにすぐ応募できるよう職務経歴書を準備しておくことが重要です。

4位:電通総研|高年収だが残業の定義を必ず確認

電通総研は、シンクタンク、コンサルティング、システムインテグレーションを展開し、金融・製造・社会基盤などに強みを持ちます。平均年収1,125.0万円、平均勤続年数10.7年で、高待遇を重視する経験者に向いています。

法定外残業は月5.2時間ですが、1日7時間の所定労働時間を超える所定外残業は月27.7時間です。両方を開示している点は透明性が高い一方、数字の定義を見ずに「残業5時間」と判断するのは避けましょう。応募職種の勤務制度が通常勤務・裁量労働・管理監督者のどれに当たるかも確認が必要です。

5位:都築電気|勤続年数と有給取得率が高い

都築電気は、ネットワーク、クラウド、業務システム、運用サービスを扱う老舗SIerです。平均年収940.0万円、平均勤続年数17.9年、有給取得率85.5%が高く評価されました。

注意点は、残業と有給の採用値が2022年度実績であり、他社より古いことです。最新の部署別実態は面接やオファー面談で補完してください。インフラ、ネットワーク、法人向け提案、プロジェクト管理の経験がある人は相性を判断しやすい企業です。

6位:BIPROGY|平均勤続20年超と有給85%超

BIPROGYは、金融・流通・公共・エネルギーなどの大規模システムを支える大手SIerです。平均勤続年数20.8年、有給取得率85.7%が目立ち、長く働きやすい環境を重視する人に魅力があります。

平均年収846.2万円も高水準です。大規模案件では調整業務や品質責任が増えやすいため、開発だけを続けたい人は職種内容を細かく確認しましょう。PM、ITアーキテクト、クラウド、セキュリティ、業務コンサルの経験は評価されやすいと考えられます。

7位:日立システムズパワーサービス|休日・勤続・有給が強い

日立システムズパワーサービスは、システム開発・保守、監視・運用、プラットフォーム、データマネジメントなどを手掛けます。年間休日126日、平均勤続年数20.1年、平均有給取得日数19.1日と、休みやすさと定着性が強みです。

平均年収は公式に確認できなかったため採点していません。給与を重視する場合は、求人票の想定年収だけでなく、基本給、賞与、残業代、住宅支援、退職金まで含めて比較しましょう。

8位:コムチュア|月残業8.8時間・有給80.6%

コムチュアは、クラウド、グループウェア、データ活用、ERP、インフラ、セキュリティなどを扱う独立系SIerです。月平均残業8.8時間、有給取得率80.6%、年間休日125日と、ワークライフバランス関連の数値がそろっています。

平均年収659.0万円は上位の高年収SIerより低いものの、働く時間とのバランスを重視する人には検討価値があります。客先常駐のプロジェクトもあるため、常駐比率、チーム体制、勤務地変更の範囲を応募前に確認してください。

9位:伊藤忠テクノソリューションズ|平均年収1,000万円超

伊藤忠テクノソリューションズは、クラウド、ネットワーク、セキュリティ、データセンター、マルチベンダー提案に強い大手SIerです。平均年収1,090.1万円、月平均残業12.0時間で、高年収と働きやすさを両立しやすい候補です。

人気が高く、経験者採用ではクラウド、インフラ、プリセールス、PM、顧客折衝などの即戦力性が見られます。担当顧客や大型案件の局面によって忙しさは変わるため、「平均残業」だけでなく繁忙期の上限も質問しましょう。

10位:オービック|高収益・高年収と有給89%

オービックは、基幹業務システムを自社一貫体制で提供する独立系SIerです。平均年収1,129.0万円、有給取得率89.0%は今回の比較でも上位です。

月平均残業は25.0時間で、残業の少なさだけなら上位9社に及びません。それでも、高い給与水準と休暇取得を両立したい人には有力です。営業、SE、導入支援など職種によって働き方と評価軸が異なるため、希望職種の役割を具体的に確認してください。

ホワイト企業を探す前に知りたいSIerの種類

SIerは、顧客企業のITシステムについて、企画、要件定義、設計、開発、導入、保守、運用を支援する企業です。ただし、資本関係や顧客構成によって仕事の進め方は異なります。

種類主な特徴向いている人注意点
メーカー系SIerハードウェア・製品・グループ基盤と組み合わせた提案に強い大規模インフラ、公共、製造、ミッションクリティカル領域に関わりたい人製品やグループ方針の影響を受けることがある
ユーザー系SIer金融、商社、製造、通信など親会社・業界の業務知識が強み特定業界の専門性や安定した顧客基盤を重視する人親会社案件の比率、出向、業界依存を確認する
独立系SIer資本系列に縛られず、複数業界・技術を扱いやすい幅広い顧客や技術、提案の自由度を求める人企業ごとの商流・一次請け比率の差が大きい
外資・コンサル系IT戦略、業務改革、グローバル案件、成果主義の色が強い高年収と速い成長を狙い、変化や負荷に対応できる人評価競争、稼働率、英語、出張などを確認する

会社の種類は働きやすさを保証しません。ユーザー系でも本番障害が多い部門は忙しく、独立系でもプライム案件中心で計画的に働ける企業はあります。資本系列より「商流・契約・配属・運用体制」を見ることが重要です。

ホワイトなSIerに共通する7つの特徴

1. プライム案件・直接取引が多い

顧客と直接契約する案件が多い企業は、スケジュール、予算、要件を調整しやすく、無理な納期を押し付けられるリスクを抑えやすい傾向があります。プライム比率だけでなく、自社がどの工程を担うかも確認してください。

2. 低採算案件を断れる収益力がある

営業利益率が高く、クラウド、セキュリティ、コンサル、運用サービス、自社製品など継続収益を持つ企業は、人材や教育へ投資しやすくなります。平均年収の高さだけでなく、利益の源泉を見ると持続性を判断しやすくなります。

3. 残業の理由と上限を管理している

本当に働きやすい会社は、平均残業を公表するだけでなく、長時間勤務者への面談、アラート、代休、勤務間インターバル、プロジェクト採算の監視など、残業を減らす仕組みを持っています。

4. 有給を「付与」ではなく「取得」できる

有給休暇は制度があるだけでは不十分です。有給取得率、平均取得日数、計画休暇、時間単位・半日単位の取得可否を確認しましょう。障害対応や顧客都合で休暇が取りにくい部門がないかも重要です。

5. 一人常駐を避け、チームで配属する

客先常駐そのものが悪いわけではありません。しかし、一人常駐では評価、教育、相談、帰属意識の面で不利になりやすいため、自社社員のチーム配属、上司との面談頻度、案件変更の仕組みを確認してください。

6. PM・専門職の複線型キャリアがある

管理職だけでなく、ITアーキテクト、クラウド、セキュリティ、データ、品質管理などの専門職でも処遇が上がる会社は、得意分野を生かして長く働きやすくなります。

7. 労務データを継続開示している

残業、有給、離職、育休、勤続年数を毎年開示し、過去からの推移を説明している企業は、改善状況を検証しやすい会社です。開示があること自体を絶対評価するのではなく、数値の定義と推移まで読みましょう。

企業別の記事を探すときは、IT業界の企業研究・転職情報も活用してください。

SIerで年収が上がりやすい職種・スキル

SIerの平均年収は、企業規模だけでなく、担う工程と専門性で変わります。年収アップを狙うなら、単に大手へ移るのではなく、希少性と顧客価値が高い役割へ近づくことが重要です。

  • プロジェクトマネージャー:予算、品質、納期、リスク、ベンダーを管理できる
  • ITコンサルタント:経営・業務課題を整理し、IT投資と変革計画へ落とし込める
  • クラウドアーキテクト:AWS、Azure、Google Cloudの設計・移行・最適化ができる
  • セキュリティ人材:ゼロトラスト、SOC、CSIRT、IAM、脆弱性管理を扱える
  • データ・AI人材:データ基盤、分析、MLOps、生成AIの業務実装を推進できる
  • ERP人材:SAP、Oracle、会計、生産、SCMなど業務と製品の両方を理解する
  • プリセールス:技術を顧客課題・提案・受注へ結び付けられる

年収水準を中心に比較したい場合は、IT企業の平均年収ランキングも参考になります。

SIerのホワイト企業ランキングを見る際の注意点

平均値は自分の配属先を保証しない

同じ会社でも、提案部門、開発部門、運用部門、社内IT、管理部門では残業が異なります。金融の本番移行、公共案件の年度末、24時間365日の運用、障害対応がある部門は、全社平均より忙しい可能性があります。

高年収は若手の初年度年収とは限らない

有価証券報告書の平均年収には、管理職、ベテラン、賞与、基準外賃金が含まれます。平均年齢や勤続年数が高い会社では、20代・30代の提示年収と差が出ることがあります。オファーでは基本給、賞与の標準月数、残業代、手当、退職金を分けて確認しましょう。

「残業10時間」の定義を確認する

法定外、所定外、時間外・休日労働、一般社員のみ、裁量労働者を除くなど、会社ごとに定義が違います。面接では「その数値はどの勤務区分・職種が対象ですか」と質問すると、比較精度が上がります。

年間休日と有給休暇を混同しない

年間休日は会社が定める休日、有給休暇は労働者が取得する休暇です。「年間休日120日以上」でも、有給が取りにくければ休みやすいとは言えません。両方を別々に確認してください。

社名変更・グループ再編に注意する

SIer業界では、持株会社化、合併、子会社統合、社名変更が起こります。古い口コミやデータが現在の法人・制度と一致しないことがあるため、必ず募集会社名と雇用主を照合しましょう。

ホワイトなSIerへ転職する5ステップ

1. 希望条件を数値化する

「ホワイト企業がいい」だけでは選べません。最低年収、許容残業、勤務地、リモート頻度、夜間対応、転勤、客先常駐、担当工程を数値や条件に落としてください。

2. 自分の経験を工程と成果で整理する

職務経歴書には、言語・製品名だけでなく、案件規模、担当工程、役割、顧客、課題、行動、成果を記載します。「処理時間を30%短縮」「障害件数を月10件から3件へ削減」など、再現性を伝えられる数字が有効です。

3. 求人票で商流と働き方を確認する

プライム比率、客先常駐比率、チーム人数、リモート可否、フレックス、裁量労働、固定残業、待機時の扱い、転勤範囲、オンコールを確認します。「リモート可」は部署や顧客により利用できないこともあるため、実施率まで見ましょう。

4. 面接で部署別の実態を質問する

面接・オファー面談で確認したい質問

  • 配属予定部門の月平均残業と繁忙期の上限は何時間ですか
  • 過去1年で休日出勤・夜間対応は何回あり、代休は取得できましたか
  • プライム案件と二次請け以下の比率はどの程度ですか
  • 客先常駐の場合、自社社員は何人のチームで配属されますか
  • 有給取得率と、5日以上の連続休暇を取る人の割合はどの程度ですか
  • 案件が合わない場合、異動や変更を相談する仕組みはありますか
  • 評価者は誰で、客先での成果をどのように評価へ反映しますか

5. 内定後に雇用条件を文書で照合する

口頭説明だけで決めず、労働条件通知書とオファーレターで、等級、基本給、賞与、残業代、勤務地、職務、試用期間、勤務制度を確認します。複数内定がある場合は、年収だけでなく年間の実労働時間とキャリア価値も比較しましょう。

転職支援サービスを比較する場合は、転職エージェントおすすめ記事一覧を参照してください。総合型とIT特化型を併用すると、求人の網羅性と専門的な選考対策を両立しやすくなります。

SIerのホワイト企業に関するよくある質問

SIerはやめとけと言われるのはなぜですか?

多重下請け、客先常駐、納期前の残業、障害対応、担当工程の固定化を経験した人の声が広がりやすいためです。ただし、すべてのSIerが同じではありません。プライム案件、チーム配属、労務管理、専門職制度が整った企業を選べば、幅広い業界知識や大規模案件の経験を積めます。

大手SIerはすべてホワイト企業ですか?

いいえ。大手は福利厚生や制度が整いやすい一方、大規模案件の責任、顧客調整、繁忙期、障害対応による負荷があります。会社規模ではなく、応募職種と配属部門の実態を確認してください。

ユーザー系SIerがホワイトと言われる理由は?

安定した顧客基盤、親会社の福利厚生、長期的なシステム運用、上流工程の多さなどが理由です。一方、親会社の方針、特定業界への依存、出向、保守運用の夜間対応がある会社もあります。

未経験からホワイトなSIerへ転職できますか?

可能ですが、ランキング上位の人気企業ほど経験者が有利です。若手なら基本情報技術者、クラウド基礎、SQL、Javaなどを学び、簡単な成果物や学習記録を用意すると評価されやすくなります。運用監視だけでなく、設計・構築・開発へ進める配属かも確認してください。

転職で最も重視すべき数値は何ですか?

一つだけなら「配属予定部門の実労働時間」を確認したいところですが、公開されないことも多いため、残業、有給、年収、離職、勤続年数を組み合わせて判断してください。数値に加え、夜間対応、休日出勤、常駐、通勤時間も生活への影響が大きい項目です。

口コミサイトは見なくてもよいですか?

公式資料は全社平均と制度を確認するのに強く、口コミは部署差や運用実態を知る補助材料になります。どちらか一方ではなく、公式データで基準を作り、複数の口コミと面接質問で仮説を検証する使い方が有効です。

まとめ|SIerのホワイト企業は年収・残業・有給をセットで比較しよう

2026年版のSIerホワイト企業ランキングでは、日鉄ソリューションズ、野村総合研究所、ビジネスエンジニアリングが上位3社となりました。高年収を重視するなら野村総合研究所、電通総研、伊藤忠テクノソリューションズ、オービックが有力です。休日・有給・勤続年数のバランスでは、日鉄ソリューションズ、BIPROGY、日立システムズパワーサービス、コムチュアが目立ちます。

ただし、ランキング上位だから自分にとって必ずホワイト企業とは限りません。SIerでは、配属部門、顧客、商流、工程、運用体制によって働き方が変わります。平均値で候補を絞り、求人票・面接・オファー面談で部署別の実態を確認することが、転職後のミスマッチを防ぐ最も確実な方法です。

関連ランキングは、ホワイト企業ランキング一覧から業界別・地域別に確認できます。


調査日:2026年8月15日。掲載数値は各社が公表する有価証券報告書、統合報告書、サステナビリティ資料、採用情報のうち、調査時点で確認できた最新値を優先しています。決算期・対象範囲・定義が異なるため、応募時には各社の最新資料と求人票を再確認してください。「ホワイト企業」は法令上の認定名称ではなく、本記事独自の比較上の表現です。

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